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2013年09月09日

【夏バテから回復するための養生法】

猛暑の夏は終わり、これから季節は秋に向かっていきます。残暑は少しずつ和らいでいきますが、まだ油断はできません。
夏が過ぎたこの時期こそ『夏バテ』に気を付けなければいけません。9月は夏の疲れが一気に出て、残暑がこれから身体にこたえて夏バテを起こしてしまうことが意外と多いのです。
夏バテというのは、暑さの影響で胃腸が弱って「食欲不振」を起こしたり、また暑さのストレスを受けた身体が「だるい」「疲れやすい」といった反応を出して、「もっと身体を休めなさい」と、身体活動にブレーキをかけているような状態です。ここに生活習慣の乱れも重なって、より一層夏バテの症状を悪化させてしまいます。
◆弱った胃腸の立て直し
暑さは、自然環境が生体に与えるストレスの中で、最も強いものだといわれています。夏の暑さに身体が負けてしまうと、胃腸の働きが弱ってしまい、食欲が低下してしまいます。
そんなときには、食欲を湧かせる食品を食べて、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
○食欲を湧かせる工夫
食欲がなくて何も食べる気がしないというときには、スパイスや酸味を活用すると良いでしょう。
とうがらし、みょうが、しょうがなどのスパイスや、梅干し、レモンなどの酸味には、食欲を湧かせる働きがありますので、料理の中にうまく取り入れてみましょう。
○バランスの良い食事
食欲が落ちると、そうめんやそばなど、あっさりした食べ物ばかりを口にしがちです。栄養が偏らないように、できるだけ多種類の食品を食べるようにしましょう。
夏バテを解消するためには、まず食欲を湧かせて、そして1日3食バランスの良い食事をとることが基本となります。
◆夏バテ解消に必要な栄養素
夏バテを解消するために必要で、この時期に失われやすい栄養素は?
○たんぱく質
暑さのストレスがかかると、生体内のたんぱく質の消費量が増加します。食欲が落ちてたんぱく質の摂取量が不足していると、夏バテに拍車をかけることになります。
○ビタミンB1
また、汗をかくと水分と一緒にビタミンが身体の外に流れ出てしまいます。特に、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する為に必要な栄養素なので、これが不足すると疲れやだるさが現れる原因となります。
暑い季節のスタミナ料理の定番といえば豚肉やうなぎですが、これらの材料にはたんぱく質やビタミンB1が豊富に含まれていますので、疲労回復や体力の維持に効果があるといえます。
◆日常生活における注意点
○冷房で身体を冷やしすぎない
夏バテの原因は暑さによるストレスだけでなく、冷房も大きなストレスとなっています。厳しい暑さが残る中で冷房によって身体を冷やしすぎたり、屋外との温度差が大きいことで、自律神経のバランスを崩すと夏バテの症状がなかなか改善されません。
○睡眠時間をしっかりとる
また、身体のだるさや疲労を回復させるためには、十分に睡眠時間をとる必要があります。ただ、寝るときにも冷房の使いすぎには注意してください。

夏の疲れがたまった身体を立て直すために、毎日の食事や日常生活の中で以上のような養生法を取り入れて、残暑を元気に乗り切りましょう。


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Posted by カッチン at 12:08│Comments(0)養生の話
 
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