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2013年06月27日

【痔は便秘の解消から】排便を整えるコツと痔を悪化させない排便時のポイント

肛門付近にいぼができたり、肛門が切れたりして、出血や痛みを引き起こす「痔」。
痔は、寒さで血行不良になりやすい冬に症状が悪化しやすいものですが、夏場でもエアコンが効いた環境や冷たい飲み物のとりすぎで身体を冷やすと、肛門部の血行が悪くなって痔につながることもあるため注意が必要です。
さて、痔は男性に多いと思われがちですが、実は男女の罹患率は半々で、女性にも起こりやすいことが知られています。タイプとしては、肛門の内側や外側にいぼのような膨らみができる「いぼ痔」は男女ともに多い傾向にありますが、肛門が切れる「きれ痔」では特に女性が起こすケースも多いようです。きれ痔は、便秘になって硬くなった便を無理に排泄しようとした結果、肛門が傷付いて起こるもので、腹部の血行が悪くなりやすい女性は便秘になりやすいことが関係すると考えられます。切れ痔を防ぐためには、便秘の解消につながる生活習慣も心掛けることが大切です。また、切れ痔に限らず、便秘は痔を悪化させる要因のひとつです。
●排便の習慣を整えるコツ
①毎朝きちんと朝食を!
食べ物が空っぽの胃に入ると、反射的に腸の蠕動運動が起こり、便意が起きやすくなります。朝は、この胃結腸反射が規則的に起こりやすいため、毎朝朝食を食べる習慣が大切です。
朝便意を催したら逃がさずに排便に行けるよう、30分早く起きて時間に余裕を持つと良いでしょう。
②食物繊維を積極的に!
食物繊維は、腸で水分を吸収して便のカサを増やし、便通を良くするように作用します。食物繊維が不足すると、便が腸に留まる時間が長くなり、便が硬くなって便秘が起こりやすくなりがちです。
1日の食物繊維の摂取目標は、成人男性で19g以上、成人女性で17g以上とされていますが、日本人は男女ともに平均14g程度と少し不足しています。
夏に旬を迎えるカボチャなど食物繊維を多く含む食材を積極的に料理に取り入れるとよいでしょう。
(夏はカレーなど辛い料理を食べることがありますが、香辛料は消化させずに便と一緒に排泄されて肛門を刺激するため、とりすぎに注意が必要です。)
③適度な運動を!
身体の血行が促されると、肛門部の血行も良くなる他、腸の動きも高まって便通がつきやすくなるため、適度な運動は痔の予防・改善に大切です。
ただし、ゴルフやテニスなど瞬間的に息む運動は肛門に負担がかかりやすので避け、少し汗ばむ程度のウォーキングなどを生活に取り入れてみるといいでしょう。
●痔を悪化させない排便時のポイント
①トイレは短時間に
排便時間が長いと、肛門に負担がかかりやすくなるため、便を出し切ろうとしてトイレに居座るのは好ましくありません。トイレに座る時間は3分以内を目安に、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。
②繰り返し息まない
便がなかなか出ないときに繰り返し息むと、肛門に余計な負担がかかってしまうので、何度も息まないように注意してください。
③排便後は肛門を清潔に
汗をかいて肛門部が不衛生になりやすい夏場は、特に排便時に温水清浄器を使って肛門を清潔に保っておくことも痔を悪化させないために大切です。


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Posted by カッチン at 14:53│Comments(0)養生の話
 
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